原料処理を見極めることが第1歩
当蔵では、使用するすべての原料米を1基の精米機を使用して精米しております。精米に関しても杜氏自ら、携わります。これは、毎年変わる環境下の中育った原料米の状況を見極めるためです。
ここで見極めることが次の洗米・浸漬工程の見極めに繋がります。
蒸しは、「外硬内軟」。スッキリとキレの良い酒質を実現するための蔵人たちの合言葉です。吸水調整を見極めた米を一気に乾燥した蒸気で蒸しあげます。カラッとサバケの良い蒸し上がりを目指します。原料米を見極めることで製麹工程、仕込工程でより良い経過をたどることが出来ます。
妥協なきこうじ造りから醪管理
原料米の見極めから始まる酒造り。その原料米を見極めてこそ、はじまる工程がこうじ造りです。いよいよ微生物との対話が始まる瞬間です。こうじ室は、余計な雑菌等が発生しないよう徹底的に清掃衛生管理を行い、微生物がその役割を純粋に行えるよう環境づくりを行うのも大事な作業のひとつです。さらに、酒母や醪も同様に酵母が純粋に発酵できるようその環境を微生物と対話しながら杜氏や蔵人が作業して参ります。
そして、黄緑がかった雫が誕生します。
まさに、粒の輝きが雫の輝きにかわる瞬間です。